世界3大コットン
繊維の長さによって「短繊維綿」、「中繊維綿」、「長繊維綿」に分類されます。
- 短繊維綿 21mm以下
- 中繊維綿 21-28mm
- 長繊維綿 28mm以上
- 超長綿 35mm以上
繊維が長いほど糸のつなぎ目が少なくなるので丈夫で、 光沢のあるなめらかな生地を生み出します。
気候や土壌が優れた地域でしか栽培出来ないため、生産量は綿花全体の5%ほどだそうです。
世界3大綿
スーピマコットン
綿のカシミヤともいわれている最高級綿です。
そもそも「スーピマ」とは「Superior Pima(高級ピマ)」を略したもの。
「ピマ」とはエジプト綿とアメリカ綿との異種交配によって作られた、長い繊維のコットン品種のことを言います。
スーピマコットンの特徴
- アメリカ南西部のアリゾナ州などで栽培される
- しなやかでやわらかな肌触り
- ハリ感がある
- 高い耐久性と強度がある
- シルクのような光沢感がある
- 発色性の良さ
- 厳しい品質管理
ギザコットン
エジプト綿の中でも、代表格として知られ、希少性がとても高い綿です。
ギザコットンの中でも、最高傑作とも言われているのが、「GIZA45」です。
GIZA45は、「Queen of the Egyptian Cotton(エジプト綿の女王)」とも呼ばれているほどで、繊維長が36mmの超長綿で、とても細い繊維であることが特徴です。
カシミヤの1/3以下の細さとも言われ、非常に柔らかく滑らかな手触りである最高品質のコットンです。
ギザコットンの特徴
- エジプトの北部にあるナイル川流域にあるギザ地方で栽培される
- シルクのような滑らかな肌触り
- 繊維長が細く長くて軽い
- 強度が高い
- 美しい光沢
- 優れた吸収性
新疆綿(しんきょうめん)
この地域は天山山脈からの湧き水が豊富で、朝晩の温暖差が激しく、コットンボールが膨らんだり、しぼんだりして成長するため、元気に長い繊維が育ちます。
新疆綿の特徴
- 中国・新疆ウイグル自治区で栽培される
- 柔軟性がある
- 美しい光沢
- シルクのような美しい艶がある
- 全て手摘みのため品質が安定している
世界5大綿
実は「海島綿」、「スビン綿」、「アルティメイトピマ」はどれも幻と呼ばれている最高級素材で世界三大綿より希少性が高いです
海島綿(シーアイランドコットン)
カシミヤのような柔らかさと、シルクのような光沢、そして抜群の吸湿性が特徴です。
海島綿に一度ふれると、その感触が忘れられなくなることから、究極のコットンと言われています。
一年間で3,000時間以上の日照時間と、雨季と乾季の絶妙なバランスが育てる綿花で、世界綿花生産量の10万分の1以下という、圧倒的な希少価値を誇ります。
- 西インド諸島で生産される
- 超長綿の中でもっとも繊維が長い
- カシミヤのような柔らかさ
- シルクのような光沢と抜群の吸湿性
- 超長綿の中でもっとも繊維が長い
スビン綿(スビンゴールド)
土壌の良質な養分のみで育てられた一番摘み、二番摘みの綿花は、スビンゴールドと呼ばれる幻のコットンで世界綿花生産量の0.003%という大変希少な素材です。
- インド南部の指定農園で生産される
- 超長綿の中でもっとも繊維が細い
- シルクのような肌ざわり
- 特有の滑らかさと上品な光沢
- 超長綿の中でもっとも繊維が細い
世界3・5大とは関係ないですがアルティメイトピマもご紹介させていただきます。
アルティメイトピマ
日本の老舗紡績メーカー「大正紡績」さんと、アメリカ・ニューメキシコ州の契約農場「ドーシーアルバレス」さんが共同開発したコットンです。
アルティメイトピマはアメリカでオーガニック栽培されたシーアイランド種の綿花です。
大正紡績さんのHPより
私たちの契約農家ドーシーアルバレスさんは、アップランド種より栽培期間が1ヶ月長く、スーピマ種よりも面積あたりの収穫高が低い「アルティメイトピマ」を、大正紡績の為だけに栽培してくれています。
アルバレスさんが手間暇掛けて育ててくれた綿花は、超長綿の中でも上位の繊維長と繊維強力を持ち合わせ、その品質は私たちの誇りとなっています。